[レトロアニメ探訪]超時空要塞マクロスが作った3つの新ジャンルとは?
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1982年歴史的なアニメが誕生した。しかも日曜日のお昼。
日曜日のお昼と言えば、子供は遊びに行きたい時間である。
当時の子供たちは、遊びにいくのをずらすなどしてこのアニメをみていた。
このマクロス(初代)は、ロボットアニメと言えばガンダムのイメージを変えた作品としても有名。
国内にとどまらず海外でも評価され、海外では「ロボテック」と言う名で制作。
(ヤフーニュースなどで版権問題が時折取り上げられていたが現在は解決)
初代マクロスが好評で、のちに様々な作品が制作。その作品たちもヒットを飛ばすなど。
ジャパニメーションを語る上では外せない存在になっています。
今回の記事は、この超時空要塞マクロスをピックアップ。
観たことない人も、知っているひとも楽しめる内容になっています。
もし、筆者がメカもかっこよくて恋愛要素も楽しめるアニメを聞かれたら。
迷わずこの「超時空要塞マクロス」をおすすめします!
これまで500本以上のアニメを観てきたkazuがマクロスの魅力を解説。いまのヒットアニメの原点ともなる作品だよ。
超時空要塞マクロスが作った3つの新ジャンルとは?
まず、タイトルのマクロスとストーリーについて。少し説明。
地球外生命体からのブービートラップを拾ってしまった人類。
地球に突如落ちてきた宇宙船らしきものを地球人が改造しマクロスと命名。それから数年が過ぎ。
宇宙に知的生命体がいることがわかった人類は戦艦のオーバーテクノロジーを駆使し、
バルキリー(可変戦闘機)を開発。物語の始まりは、宇宙人とのファーストコンタクトにはじまり。
主人公と宇宙を揺るがす1人の少女との出会いから始まります。この物語の魅力は、昼ドラなみの三角関係の恋愛模様。
そして、戦闘機が可変してロボットになるバルキリーのアクションと飛び交うミサイル。
地球への帰還を目指し、異星人との戦争と交流。
そして、アイドルが戦争を終結させるというとんでもない設定のアニメです。(笑)
この伝説のアニメがつくった3つのジャンルをひも解いていきましょう。
男子の心をくすぐるメカアクション
マクロスと言えば、メカアクションと豪語するひとも多いのではないでしょうか。
それもそのはず、当時の人気アニメーターの板野一郎さんのアクション(板野サーカス)
に当時のアニメオタクは釘付けでした。
それまでのアニメにはない、ミサイルの雨を高速でかわすバルキリーの姿に。ただ、かっこいいと。
登場するバルキリー、デストロイド(バルキリーと別のロボット)そして敵の兵器。
どれもが特徴的でかっこいい。とうぜんプラモデルはよく売れていました。
筆者はアーマードバルキリーの144分の1がほしくて、売り切れていて買えなかったのを今でも覚えています。
新米アニメーターが世界的アニメーターに。登竜門的な作品。
このアニメのスタッフには、今では最前線。もしくは超有名監督が名を連ねています。
- 河森正治さんは、アクエリオンなど代表作多数。マクロス以外でもゲームなどのメカデザイナーも兼任。
- シリーズ構成の松崎健一さんはサンライズ(アニメ制作会社)作品でもヒット作多数。
- キャラクター原案の美樹本晴彦さんは、ヒット作のキャラデザを多数手がけるヒットメーカー。
- メカデザイナーの宮武一貴さんは、日本のメカデザイナーとしての地位を確立させた人物の1人。
- 放送当時、アルバイトで入社していた庵野秀明さん。のちに監督原案の新世紀エヴァンゲリオンがヒット。
マクロスの昔のアニメということもあってか、絵は正直きれいな回とあまりきれいではない回があり。
ファンからは作画崩壊と話題になることもありました。
のちのマクロス作品からも有名アニメーターを輩出しており、登竜門的な作品になっています。
このアニメは、スタッフの苦労話も多彩で。
半年帰れない、板野一郎さんは血を吐くまで休めなかったらしく。(笑)
スタッフ、制作進行は逃げ出す。学生バイトがメインの画を描き。
のちのエヴァンゲリオンの庵野秀明さんなど、とても苦労されていたとか。
第11話が紙芝居みたいと言われ、よくも悪くも話題の作品になっていました。
声優はアニメだけではない。歌って踊るスタイルを確立。
マクロスには、いまでは当たり前の声優さんが歌って踊ることが。
当時のアニメでは考えられない設定でした。しかも敵の前で歌を歌って戦意喪失させて攻撃。
劇中に「ダイダロスアタック」(マクロスの左腕を敵艦に特攻させて、内部から破壊する)というのがありますが。
かなり破天荒で、どのアニメを観てもこのような攻撃をするSFアニメは存在しません。
ヒロインのリン・ミンメイの歌う「わたしの彼はパイロット」はかわいいメロディでありながら攻撃の一手として
強烈な破壊力をもっていました。(精神攻撃の面でも)
最近では、アニメの声優さんがバラエティ等によく出演されていますが。その原点とでもいうべき要素が
このマクロスには登場します。のちのマクロスシリーズにも共通する点もあり。
それらを探しながらみるのも楽しいですね。
SFアニメとラブストーリーの融合。
ヒロインのリン・ミンメイの窮地を救った主人公は一目ぼれした彼女のために軍に入ります。
その軍の上司である早瀬未沙との三角関係も作品の見所。
恋愛ドラマさながらに、ヤキモキが作品を通して描かれます。
主人公の一条輝は、浮気者の一面もあり、早瀬未沙がかわいそうといった声も。
作中のミンメイが恋なら、主人公が愛を知るのが早瀬未沙といった感じでしょうか。
そして、主人公輝の先輩であるロイ・フォッカー。早瀬の同僚のクローディア。マクロス艦長のグローバルと三人娘。
敵側(ゼントラーディ)では、ブリタイやエキセドル。文化に感化され、
ミンメイのファンになってしまうゼントラーディの三人衆など魅力的なキャラクターも登場します。
音楽は、羽田健太郎さん
羽田健太郎さんは、多くのアニメの音楽を手掛けています。
以下は彼が作曲したアニメの一覧です
- 超時空要塞マクロス (1982年)
- 宇宙戦艦ヤマトIII (1980年)
- 宇宙戦艦ヤマト2 (1978年)
- 宇宙戦艦ヤマト (1974年)
24時間テレビのテーマ曲「サライ」の編曲をされたことでも有名。
マクロスを知らなくても、サライはわかるひとも多いのでは。
バルキリーの出撃シーンの音楽を聴くと。
筆者はいまでも、心おどるものがあります。
オーケストラとSFアニメて、どうしてあんなにあうのか。(笑)
他シリーズとの関連は?
マクロスには、これまでに。
- マクロス7シリーズ
- マクロスプラス(OVA、劇場版)
- マクロスF(フロンティア)シリーズ
- マクロスΔ(デルタ)シリーズ
- 超時空要塞マクロス2など
今後も新シリーズが始まることが予想されます。
マクロスシリーズは、物語の繋がりは大きな歴史上の繋がりがあり。そこがガンダムとは大きく異なるところ。
たとえばマクロスFは、初代マクロスの設定を活かした構成になっており。
小ネタも満載。ファンがうなる要素や考察に熱が入るつくりになっています。
(この記事が人気があればそちらも書いていきます。)
ただ、作品単体で視聴しても楽しめるつくりにはなっていますので。好みで観ることもできます。
また、シリーズ全体の大きな魅力の1つでもある歌は。オリコンのヒットチャートを賑わすほどに。
音楽面でも話題になることが多いのもマクロスの魅力です。
まとめ
ここまで超時空要塞マクロスという作品をひも解いてきました。
読んでいてなつかしいと思った方、そんな作品があるんだと思った方。さまざまいらっしゃるかと思います。
約40年経ついまでも、衰えることのない人気作。改めて観てみると新しい発見があるかもしませんね。
- 超時空要塞マクロスは、アイドルと戦争と三角関係の構成でこれまでにないSFアニメ。
- 当時の視聴者をとりこにしたのは、メカアクションと有名アニメーターの作る物語。そしてアイドル要素。
- 恋愛ドラマばりに進む三角関係の結末が気になる。
- 関連シリーズは、進行中。新作が発表に可能性も。
- 歌は、マクロスの重要な要素。オリコンを賑わすほどの影響力。
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