くも膜下出血は、急に襲ってくる怖い病気です。
脳の中の特別な場所に血が漏れ出すことで起こり、とても強い頭痛や、
ひどい場合は命を落とすこともあります。
この病気は、脳の血管が弱ってできた小さな袋が破れる、頭を強く打つ、または血管の異常など、
さまざまな原因で起こります。
でも、ちゃんとした予防をすれば、病気になるリスクをずっと小さくできます。
この記事では、くも膜下出血について、誰にでも理解できるように詳しく説明します。
病気がどうして起こるのか、どんな症状があるのか、どうやって病気を見つけるのか、
そして、どんな治療方法があるのかを話します。
さらに、高血圧がどう病気に関係しているのか、健康な生活を送ることがどうして大事なのか、
定期的に健康チェックをすることの大切さについても触れます。
そして、実際にくも膜下出血になったことがあるわたし自身の話もします。
病気とどう戦ったか、治療中はどんな気持ちだったか、
そしてどうやって元気になったかをシェアします。
この話が、同じ病気で悩んでいる人たちにとって、少しでも勇気や希望を与えられたら嬉しいです。
病気に勝つことは可能ですし、わたしたちには健康を守る力があります。
この記事を読んで、家族をくも膜下出血から守りましょう。
くも膜下出血は、水分不足が天敵。こまめに水分を取りましょうね。
誰にでも押し寄せる病気くも膜下出血とは?その回避方法と病気の詳細
くも膜下出血とは、脳の周りにある特別なスペースに血液が漏れ出る病気のことです。
このスペースは、脳を守る膜の一つで、普段は脳脊髄液という液体が流れていて、
脳をクッションのように保護しています。
血液がここに漏れ出ると、頭がとても痛くなったり、他にもいろいろな症状が出ることがあります。
どうして起こるの?
- 脳にある血管の一部が弱くなって膨らみ、それが破れる:これが一番多い原因です。血管が弱くなってできた膨らみを動脈瘤と言います。(筆者もこれでした)
- 脳の血管がうまくつながっていない:血管が変に絡み合っていて、それが原因で漏れることもあります。
- 頭を強く打つ:事故などで頭を強くぶつけると、血管が破れてしまうことも。
- 首をぽきぽき鳴らす行為:これはかなりの人が知らないでしょう。主治医によると、この行為は、
椎骨動脈に傷がついて血栓ができる。その血栓がはがれて血流にのり脳高卒や脳卒中になる。
と言われていて、首を鳴らすことは1トン近くの衝撃を受けると同等とされていて。
かなり危険な行為とされています。
症状は?
- 急にひどい頭痛がする:これが一番の特徴です。とても強い頭痛で、「一生の中で最もひどい頭痛」と表現されることも。(入院中頭痛しますか?と何百回と聞かれます)
- 吐き気や嘔吐:頭が痛いだけでなく、気持ち悪くなることも。(わたしは、これがひどかったです)
- 意識がもうろうとする、または意識を失う。
- けいれん:体が勝手に動いたりすることがあります。
- 光に敏感になる、首が硬くなる:明るい場所が辛かったり、首を動かすのが難しくなることがあります。
どうやって調べるの?
- CTスキャン:脳の写真を撮って、血液が漏れているか調べる
- 腰椎穿刺:背中に針をさして、脳脊髄液の中に血液が混じっていないか調べる
- 血管造影:脳の血管を特別な機械で詳しく見て、どこが原因で血が漏れているのか調べる
治療方法は?
- 安静にして様子を見る:場合によっては、特に何もせずに安静にしているだけで治ることも。
- 手術:破れた血管を直したり、動脈瘤を閉じたりします。
- 薬:血圧を下げたり、脳の血管を広げたりする薬を使うこともあります。
これからどうなるの?
くも膜下出血は、とても深刻な病気です。
治療をしても、命を落としたり、体に障害が残ったりすることがあります。
だから、早めに治療を始めることが大切です。
再び同じ病気にならないように、医者の指示に従って、健康に気をつける必要があります。
くも膜下出血を回避するためには、原因となり得るリスク要因を減らすことが重要です。
ここでは、くも膜下出血のリスクを減らすための一般的なアドバイスをいくつか紹介します。
健康的な生活習慣を心がける
- 血圧を健康的な範囲に保つ:高血圧は脳動脈瘤の発生や破裂のリスクを高めるため、定期的な血圧チェックと、必要に応じて食生活の見直しや運動、医師の指示に従った薬物治療が推奨されます。
- 禁煙:喫煙は脳動脈瘤のリスクを高めるため、禁煙はくも膜下出血を防ぐ上で非常に重要です。
- 健康的な食事:フルーツ、野菜、全粒穀物などを多く含むバランスの良い食事を心がけます。
- 適度な運動:定期的な運動は血圧を健康的なレベルに保つのに役立ちます。
リスクの高い活動を避ける
- 頭部への激しい衝撃や外傷を避ける:モータースポーツや極端なスポーツなど、頭部を傷つける可能性のある活動には注意が必要です。
定期的な健康診断
- 健康診断を受ける:特に高血圧や家族歴などのリスク因子がある場合、定期的な健康診断を受けることが推奨されます。場合によっては、脳の画像診断(MRIやCT)で早期に問題を発見することができるかもしれません。
ストレス管理
- ストレスを適切に管理する:ストレスは高血圧の一因となり得るため、リラクゼーション技法、趣味、適度な運動などを通じてストレスを管理することが重要です。
アルコールの適切な摂取
- 過度な飲酒を避ける:適度なアルコール消費は問題ありませんが、過度な飲酒は血圧を上昇させる原因となるため、控えめにしましょう。
これらの予防策は、くも膜下出血のリスクを完全になくすものではありませんが、
リスクを低減させるのに役立ちます。
特に脳動脈瘤や家族内でくも膜下出血の症例がある場合は、医師と相談し、
個別に適した予防策を検討することが大切です。
致死率4割!後遺症3割の恐怖。年間かなりの人が苦しんでいる。
筆者にも突然きた「悪魔の病気」入退院の体験談
2024年1月11日12時半ごろ、いつものようにスマホを触り。
出かける準備をしていた筆者は、急に強い吐き気に襲われ、ソファーに倒れていました。
次第に荒れだす呼吸。いつしか強い吐き気から床に吐いてしまい。
体は下半身から強い寒気が・・・。
「わたし、このまま死ぬかもしれない」
そう思った瞬間、偶然仕事から帰宅してきた妻が。
慌てて部屋に入ってくるなり、わたしの名前を連呼。
薄い記憶の中で、救急車に連絡して。
ほどなくして救急車が到着。
人生で初めて救急車に運ばれた筆者。(それまで入院したことも大病も未経験)
何人もの人に名前や生年月日を聞かれまくるが、ほぼ声などでないので。
ふり絞る感じで無理やり答える。その横で、妻にも旦那を見つけたときの状態などが聞かれる。
自宅から10分もしなかったろうか、岡山大学病院に運搬される。
わたしの場合は、急患ということもあり受け入れ先もスムーズだったのが救いだった。
ストレッチャーに移され、その先は記憶がない。
(わたしが運ばれたのが13時くらい?そこから深夜の1時くらいまで手術はかかったと聞いている)
妻は午後の仕事も休み、実家の兄貴も駆け付けた。
妻はその間も冷静に、会社、知り合い、関係者、家族、保険会社。
すべてに連絡してくれていて、病院の先生には。
お金のことまで、心配していたらしい。
ここからは、筆者の記憶はあやふやなのだが集中治療室で目が覚めた時には
6日経っていて。先生にかなりの回数、頭痛はないですか?
奥様が心配してますよとささやかれたのを薄っすらとおぼえている。
また、おかんも咽頭がんでお世話になっていたこの病院。
おかんが心配しているとの声もあった。
わたしは精神状態がかなり不安定で、とりあえず早く帰りたかった。
実際、この時にあったほとんどが脳が見せていた「夢」「妄想」だと知ったのはかなり落ち着いた頃。
その話を妻にすると、そんなことはなかったと語る。
脳が見せる世界というものは、怖いものだ。
その間、わたしを知るすべての人がわたしを心配してくれていたことを知った。
スマホを見ながら、わけもなく涙があふれた。
重篤者が利用できる無料個室へ移動したわたしだが、両手の握力が思うようにならず。
図ってみると健常の半分。歯磨きが思うようにならず、歯がゆい思いをした。
6日間寝ていたのだから、筋力が落ちるのは当たり前。
我が家では、電動歯ブラシを使ったが。一家に一台はあったほうがいい。
病状は、不思議なほど安定していて。
約3週間経過して自宅近くの大きな病院に移ることが決定。
先生もびっくりするほど後遺症もなく、順調だった。
そして、4週間目。
岡山労災病院で退院が決まろうとしている。
退院後は妻の強い希望もあり、運送業には戻れない。
1年間は再発リスクが高く、再発は助からない。
血圧が上がるであろう力仕事もできない。
これを書きながら、わたしは退院後の仕事について強い不安を抱いている。
経済的にどうしていこう、仕事中に再発したら。次は助からない。
悩みだらけだが、生きていこう。
「どうにもならないなら、はじめから助かっていない」
知り合いのショートメールの一文だ。
そうだな、きっとどうにかなるから生きているんだ。
6日もの間、全身麻酔で寝ていた体力はすぐには戻らなく。毎日リハビリの日々。
退院しても、すぐ復職などできない。
まずは、家事をしながら毎日の生活で使っていた体力を戻す必要がある。
妻は、慌てずに生きたらいいと言ってくれた。
まとめ
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