日本の経済を支えるトラックドライバー。
日本の流通のほぼすべてを、トラックが運搬し。今日も汗を流して荷物を運んでいる人がいます。
その配送員が、だんだん減っている。若手が入ってこない。運送業界の問題は山積みです。
そんな中、公道を走っていると路上教習中の大型トラックをよく見かけます。
大型トラックは、運送業でもいちばんかっこよく見え。憧れの目でみている人も多いのではないかと思います。
実際、大型トラックは給料はどうなのか?待遇は?
できそうならやってみたいと思う方。この記事を最後まで読むことをおすすめします。
記事を先に進める前に、まず筆者をカンタンに紹介。
この記事を読むと、こんなことがわかります。
- 人手不足が加速!運送業界のかかえる問題
- 安定しない業務内容は、仕方がない
- ぶっちゃけ大型は稼ぐことができない
- ブラック運送会社はなくならない。
- 最後はすきかどうか。
4tドライバーから大型になれば、給料はよくなるか?
答えは「NO」であって「YES」です。
こう書いたのには、理由があります。
大型は距離が1,000キロなど走行距離が4トンの2倍や3倍は走るので、距離で手当てをだす会社がほとんど。
最近は、なくなりはじめている「食事手当」や「遠方手当」の支給のある会社がまだあったりします。
月に換算すると2万円から3万円の食事手当。しかし、長距離や中距離になると泊りが発生。
泊り先の、食事や風呂代を泊りのたびにしていたら。せっかくの食事手当はチャラになってしまいます。
支給総額が、35万円だとしても。泊りで5万円使っていては、意味がありませんよね。
筆者の場合、静岡まで大型で泊りを1回。滋賀、京都から広島往復などで。30万円
現在の4トンでの給料は、29万円。あまり変わりません。それならどちらがいいか言わなくてもわかりますよね。
理由1:残業代を出す会社と出さない会社がある
これは、現在筆者のいる会社の下請けがそうです。残業代がでないため、配送が終わると足早に帰ります。
先ほど触れた、大型の長距離や中距離は。支給総額でみれば4トンより給料がいいようにみえますが。
仕事中に散財してしまっては意味がありません。残業代が出ないのは、法律上はいけないことなので。
「手当」という項目をつかって上手にごまかしているのです。
これは、ブラック運送会社だからというレベルではなく。ホワイトな会社でもやっていることで。
仮に、日給月給で1万円×23日出勤だとすれば。23万円が支給総額。
ここにこちらではわからない手当てが入ってくるのです。
計算のしようがなければ、給料に文句のいいようもないわけです。
理由2:仕事内容が不安定
どの仕事にも、うまみがあるものとないものがあります。
当然、うまみがない仕事は運賃も低いため。給料もわるくなりがち。
そしてうまみがある仕事は、運賃もいいし。早くおわったりします。
ホワイトな運送会社なら、これを均等に各ドライバーに割り振るのですが。
そうでない運送会社(運行管理)もあります。
長距離や中距離になると、その日に仕事が決まることもあるので。
仕事がなくてカラで帰ることになったり。思っているより手間のかかる仕事を依頼されることもあります。
4トントラックは、定期ルートの仕事も多いので。不安定な仕事内容は、大型よりはないように感じます。
この2つの理由から、筆者は大型ドライバーよりも4トンドライバーのほうが安定していて稼ぐことができると考えます。
慢性的な人手不足はなぜ?2024年問題とは?
運送業界が慢性的な人手不足なのは、テレビや雑誌なども取り上げているところ。
背景には、若者の車への無関心。そしてニュースでもよくきく「2024年問題」があります。
若者(新卒18歳から30代まで)の運送業に対するイメージは、
- 時間が長いわりには、稼げない
- きつい、汚い、きつい上司
- 怖い人がいる
- トラックをぶつけたら自腹。(これはまちがってない)
- 両親から止められる
かなり負のイメージが強いです。
そんな中でも、車がすきで入社してくる女の子や、1人がよくて入社してくる男の子がいたりしますから。
わからないものです。笑
最近よくきく2024年問題とは?
かみくだいて書くと、自動車をつかって働く人たちの労働時間を法律によって上限をつけ。
長時間労働を防ぎ、労働環境をよくしようとすることにより。
短くした分の足りなくなった労働量はどうするの?という問題ですね。
ニュースでは、宅配便の荷物が3割も配達できないと報じていたり。物流が止まると問題視されています。
その問題を解決するべく、ドローン配達やロボットをつかったデリバリーなど。
政府は問題解決にむけて、がんばってますよアピール。
正直、人が歩くよりも遅いロボットが1日にどれくらい荷物を運ぶことができるのか疑問です。
筆者は、近い将来AIによる自動運転で配送業務もするようになると予想しています。
そうなれば、人手不足も長時間労働も考えなくてよくなるからです。
ある会社の運行管理者は、自動運転が実用されれば。
1台100万円でも買うといっていました。
ドライバーは、必要ない時代がきてしまうのか?
結局のところ、ブラック運送会社はなくならない
これは、なくなりません。いつの時代でも、ブラックな会社は存在していましたし。
立派な社長さんばかりではないからです。
筆者は人材は人財と考えるタイプですが、運営側からすれば、数字の1つにしか見られていません。
運送会社は、ほんとうにさまざまで。残念なことに法律を全く無視している会社もたくさん存在します。
そのような会社に入らないように、しっかりリサーチしておくことを強くおすすめします。
大型と4トンを乗り換えさせる運送会社にはいかないこと
これは経験あるので、書かせていただきますが。もともとあった大型コースを半分にして、もう半分を4トンで走る。
こうすることで、本来よかった運賃の仕事を分割し。低い4トンの仕事をつけてごまかすのです。
経営からすれば上手なコース作成でしょうが、働くこちらはおもしろくないですよね。
本来もらえるはずの給料の半分と他のコースの半分の給料なので。
乗り換えが、多い運送会社はセコイことが多いです。
洗車できていないやキャビンがきたないとか、よくわからない。いやがらせみたいなことを言う同僚だと。
トラックに乗るのが嫌になるでしょう。
整備工場にいくのを嫌がる会社もいってはいけない
オイル交換や、ヘッドライトの交換などの日常点検で出た不備の修繕。
これも、ディーラーなどで普通はしますが。なぜか、工場でみてもらうのを嫌がる運送会社も存在します。
トラックは、商売道具であり。配送員をのせる大事な乗り物。
それを大事にしない会社ならどんなに待遇がよくてもいくべきではありません。
あなた自信の身を守るのは、あなた。あなた以上に家族や愛する人が悲しみます。
ブラックな運送会社は、下手をすると人生を破滅させます。
それでも大型に乗りたいなら止めはしません。最後はすきかどうか
これまで大型と4トンはどちらが、稼ぐことができて待遇がいいのかについて触れてきました。
筆者は、結局大型免許をとって2年くらいでやめて、4トンにもどりました。
待遇がよくなる見込みがなかったから。
運送会社のかかえる問題、人気の職種でも。トラックに乗りたい一心で、免許を取ってくる若者もいます。
運送業界がこれから目指すべきは、若者の獲得と育成。
過保護にするのではなく、大事に育てる。
それがゆくゆくは2024年問題を解決する糸口になると、筆者は期待しています。
トラックドライバーの現状を書かれている貴重な一冊。
業界をよく知る人は、そうだそうだと共感し。知らない人はそうだったのかとわかる!
街中でみるトラックドライバーを感謝の気持ちでみれるようになる一冊ですよ。
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